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スマートハウスについて

皆さんこんにちは。
アネストの井梅です。

今回は進化を続けるスマートハウスについてお伝えします。

スマートハウスとは、家そのものをIoT化することで、
家全体が頭脳を持ったロボットみたいになることです。

未来のSF映画みたいですが、現実的になってきております。

例えば、こんな光景を想像してみましょう。

仕事から帰宅したあなたが、スマートスピーカー(Googleホームなど)
に向かって、「カーテンを閉めて」と言います。

すると家中のカーテンがスルスルと閉まります。

「明かりを付けて、明るさは暗めにね」と言うと、
今度は家中の照明がちょうどよい、落ち着いた明るさに点灯します。

今度はインターホンのチャイムがなります。

「だれ?」あなたがスマートスピーカーに聞くと
スマートスピーカーが「奥さんです」と答えます。

「開けて」とあなたが言うと、玄関ドアが開いて
スーパーの買い物袋を手に提げた奥様が
「鍵を忘れちゃった」と言いながら入ってきます。

奥様は「外からリモートコントロールでお風呂入れておいたから」
と言いながら、買い物を冷蔵庫にしまい始めます。

壁にかかった自宅のエネルギー消費量を示すディスプレイを
見ながらあなたが言います。

「今月、電気使いすぎじゃない」
奥様がスマートスピーカーに向かってこう言います。

「エアコンの温度、これから1度だけ上げてね」

このような世界を実現するのが、スマートハウスです。

家のセキュリティから省エネ、いろいろなスマート家電の
コントロールまで、スマートスピーカーやスマホなどを通して
一元管理出来るのです。

まずは省エネ面からスマートハウスが目指すのが
HEMS(Home Energy Management System)と
呼ばれるものです。

これは電気やガスの使用量を専用モニターで「見える化」し、
節電状況をチェックや、家電などの使用頻度を
自動制御してエネルギーの無駄がないようにする
システムのことです。

これには専用の装置が必要で、日本政府は2030年までに
全家庭にHEMSを設置することを目指し、
着々と計画を進めております。

家のリモートコントロール化の面では、遠隔操作が出来る
自動カーテンや、スマホから遠隔コントロール出来る
LED照明はすでに人気商品となっております。

スマホなどで鍵を開ける、スマートロックなど電子鍵のジャンルでも
様々な製品が登場しています。

スマートロックであれば、
例えば期間限定の仮想鍵(つまり暗証番号)をつくって、
恋人に物理的な合い鍵を渡すのと同じことができるのです。

このスマートロックをIPカメラと組み合わせれば
買い物中のお母さんがスマホで早めに帰宅した子供の顔を
チェックして、スマートロックで開けてあげる
なんてことも出来るのです。

指紋や虹彩などの生態認証装置とドアロックが
一体化したものもすでにあります。

他にも監視カメラから冷蔵庫、洗濯機、コンセントに至るまで、
家中さまざまなもののIoT化が進み、あとは今後これらを
管理・コントロールする音声アシスタントが対応していけば
良いという状況です。

実際、iPhoneなどのiosでは「HOME」というアプリが
スマートハウス化に対応しています。

Google HomeではGoogleアシスタントが、
Amazon EchoではAlexaが
スマートハウスを念頭に設計されており、
スマート家電各社の対応も進んでいます。

さて、スマートハウスを真のスマートハウスたらしめる
最大のキーポイントはクラウドであり、AIです。

スマートハウスをコントロールする音声認識アシスタントは
クラウドのAIに接続されており、同時にスマート家電などの
IoT化された各機器の情報もまたすべてクラウドに
情報が集約されています。

その情報をAIが処理し、制御するのです。

AIによってサポートされ、コントロールされるのが
理想のスマートハウスなのです。

スマートハウスは頭脳を持ったロボットと伝えましたが
その頭脳はクラウドにあるAIということです。

欧米ではスマートハウスのことを
「コネクテッドハウス」(つながった家)とも言います。

まさにAIにつながることで、さらに便利になり
進化していくのが真のスマートハウスです。

そしてスマートハウスは今後も更に進化しますので、
新しい情報が入りましたら、改めてお伝えします。

それでは!