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ココスム住宅ローン情報局
2018年4月の住宅ローン金利は、前月同様、多くの金融機関が金利を引き下げています。金利が下がった理由は、日本国債10年ものの金利が、0.05%から0.04%まで低下したことが最も大きな要因でしょう。この金利低下の理由ですが、金融政策を決定する日銀の行動ではなく、世界に最も大きな影響を与える米国債の金利が大幅に低下した結果と考えられます。足元の日本国債の金利、米国債の金利を見ると、横ばいで推移しており、何かのきっかけで金利が上昇または金利が下落するのを待っている状態と言え、何も大きな問題が起こらなければ数ヶ月は金利が横ばいで推移し、米国の利上げが姿勢が鮮明になれば、再び住宅ローン金利は上がる可能性が高いと考えています。ちなみに現在の金利は、2018年に入ってから最も低い水準になっています。もし現在、購入を検討している物件がある方や、住宅ローンの借り入れ、もしくは借り換えを検討している方は、4月は大きなチャンスと言えるでしょう。
各社の住宅ローンの金利動向をチェックしていきます。ユーザー調査で、最も高い評価を受けているフラット35は、返済期間が21年以上の場合の金利が1.35%~2.45%(前月比-0.01%)、また、返済期間が20年以下の場合の金利が、1.30%~2.40%(前月比+0.01%)と長期金利は下がり、中期金利は上がりましたが、珍しく金利が分かれました。引き続きフラット35史上安い金利状態なので、魅力的なサービスは継続中です。次に評価の高い住信SBIネット銀行は、変動金利、固定金利2年、3年、5年といった短期金利を据え置く一方で、10年、20年、30年といった中期固定及び長期固定金利を引き下げました。月中に翌月の住宅ローン金利がわかる利便性の高さが高い評価のソニー銀行ですが、変動金利を据え置く一方で、3年固定に関しては引き上げ、5年、10年、20年、30年といった短期、中期、長期固定金利を引き下げています。メガバンクのみならず、日本全体の住宅ローン金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、変動、固定共に据え置きました。次に人気の三井住友銀行は、前月に引き続き変動金利、短期固定金利、中期固定金利を据え置く一方で、35年を超える長期固定金利をを引き下げました。メガバンクの最後の一角、みずほ銀行は、変動金利と短期固定金利、中期固定金利、長期固定金利の全てを引き下げており今月もメガバンクの足並みは揃いませんでした。
今月の住宅ローン金利の動向を総括すると、多くの金融機関が中期固定と長期固定金利を引き下げる一方で、変動金利及び短期固定金利に関しては据え置くケースが目立ちました。今後の金利動向を夏ごろまでは小康状態が続き、米国の金利引き上げが鮮明になると、日本の住宅ローン金利も上昇する可能性が高いと予想になります。金利が安定するためには、米国の金利引き上げが落ち着くこと、また日本の金融政策に変更がないことが条件です。そしてこの条件を満たし続けることは困難であり、今後も金利は不安定な動きになることが予想されます。先ほどもお伝えしましたが今月の住宅ローン金利は、2018年に入り、最低水準で推移しています。現在購入を希望する物件があるという方や、借り換えのタイミングを計っていたという方にとって、2018年4月は間違いなく良い条件で契約できる月であることは間違いありません。住宅ローン金利が最低水準にある、この機会を見逃さないようにしましょう。。